流山おおたかの森 都市景観1

  •   24, 2017 07:47
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流山おおたかの森は千葉県流山市でつくばエクスプレスと東武野田線が交わる「流山おおたかの森駅」周辺の地域で、流山市の景観計画重点区域が策定されている地域のうち、最も面積の広い「つくばエクスプレス沿線整備区域 (約658ha)」に位置しています。

更に流山おおたかの森駅周辺は駅周辺にぎわい景観形成ゾーンに指定され、「にぎわいが感じられ、秩序の中にも楽しさがある街並みの空間を創出し、建物の周囲に緑を施し、落ち着いた雰囲気を創出すること」や、「建築物の低層部は、ウィンドウディスプレイやシースルーシャ ッターなど、明るく開放的な形態意匠とすること」など周囲への配慮や建物高さ、色彩など、景観計画で定められた街並みが創出されていることが特徴です。





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◆参考資料、引用元
流山市 流山おおたかの森駅前市有地活用基本方針
流山市 都市計画
産経ニュース オオタカの営巣地、流山市「市野谷の森」の千葉県立公園化「待ったなし」
『市野谷の森』の整備について



◆流山おおたかの森 都市景観point
・駅を中心として半径約250mの地域は都市計画で商業地域(容積率400%、建ぺい率80%)に指定
・駅周辺は高密度、駅から離れると低密度
・家族4人並んで歩いてもすれ違える約4mの歩道幅
・幹線道路沿いはロードサイドショップ
・景観からもわかる密度の差
・森を保護するための県立公園化
・聞こえてくる鳥の声
・農地と住宅地区の混在
・メガストラクチャーながら緩やかな曲線を持った柔らかい外観デザイン
・フラットスラブの開放的な建築
・フェンスや塀の整備された農地
・巨大な屋根に覆われた駅
・かわいらしい発車メロディが流れ、乗り降りする人の多さが生み出す都会感
・光を通す半透過型の天井





流山おおたかの森こうっくう写真11112





流山おおたかの森駅北口駅前です。
開発の遅れていた北口も遂に動き出しました。

写真左側の仮囲いのある立地には公共施設をはじめ、ホテル・商業施設、集合住宅の入る複合施設が建設されます。
規模はホテル・商業施設が11階建て、高さ45.19m、集合住宅が14階建て、高さ44.91mとなっており、奥に建つ高層住宅とほぼ同じ高さになります。
ちなみに駅北口のデッキからペデストリアンデッキで接続される計画です。
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流山おおたかの森駅北口東側の中高層住宅群です。
流山おおたかの森駅を中心として半径約250mの地域は都市計画で商業地域(容積率400%、建ぺい率80%)に指定されており、周辺を近隣商業地域や第一種住居地域、第一種低層住居専用地域などに指定することによって、駅周辺のみを高密度に開発でき、鉄道駅を中心としたコンパクトな都市が形成されます。
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道路は2車線、歩道幅も約4mとなっており、横に成人男性が2人並びながら歩いていてもすれ違えます。
ちなみに下のリンク15頁から、成人男性の占有幅は約0.75m、自転車や車イスの占有幅は約1mとなっており、表2-12から家族4人並んで歩いた場合でも1人の成人男性とすれ違うことのできる余裕があります。

歩道の設計のみならず、建築物での通路設計にもこの数値を活かせたら良いかと思いました。
福島県道路環境グループ 「歩道・自歩道」の幅員や 片側・両側設置等の計画の考え方
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奥のマンション手前には4車線の幅員を持つ幹線道路が建設されます。
幹線道路沿いは密度が低くなるよう、近隣商業地域や第一種低層住居専用地域が都市計画で指定され、中型のロードサイドショップが建設されていたりします。
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少し離れた場所から見た流山おおたかの森駅周辺です。
現状、手前は濃地ですが、準工業地域に指定されています。
写真右手側に駅があり、左側は幹線道路が通ります。

駅徒歩5分以内の地域に中高層住宅や高密度商業施設が集まり、駅から徒歩5分以上の立地には主に一戸建て住宅やアパート、低密度なロードサイドショップができるようになっており、景観・街並みからもその様子が確認できます。
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ただ、駅から少し離れた場所にもこのようなファミリー向け分譲マンションが建設されています。
都市計画で準工業地域に指定されているため、規制が緩く、地価がまだ安いのでこうした大規模マンションが建ってしまいます。
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「市野谷の森」です。
駅から歩いて10分ほどの場所にはオオタカの営巣地である「市野谷の森」があり、木の伐採などが進まぬよう、合計24.1haの県立公園化が待たれます。
ちなみにおおたかの森駅の駅名の由来はこの森で、オオタカの名前が駅名だけになってしまわぬよう、この森を保護していくことも大切だと思いますし、何より、都市部に近い場所にこうした自然が残っているのは貴重です。
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市野谷の森周辺は基本的に新興戸建て住宅街として整備されています。
撮影していると鳥の鳴き声も聞こえてきましたので、非常に環境が良いことを示しています。
朝に市野谷の森から流れてくる涼しげな風と、鳥の鳴き声で目が覚めると心地良さそうですね。
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現在は雑木林の「市野谷の森」も公園として整備され、大半の森は現在のまま残され、生物多様性や環境教育に役立てるようですね。
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市野谷の森南側は第一種低層住居専用地域に指定されており、現在はアパートや戸建て住宅、農地が混在しています。
奥に見える大規模な高層マンションは「ザ・フォレストレジデンス」で最も規模の大きいブライトリーフは22階建て、高さ70.17mとなっており、駅前のランドマーク(目印)です。
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おおたかの森小・中学校東側から見た「市野谷の森」です。
ちょっとした里山という雰囲気ですね。
東京都心・秋葉原からつくばエクスプレス快速列車でおおたかの森駅まで25分、そこから歩いて約15分ほどの場所です。
東京都心から約40分でこの雰囲気が広がるのは面白いですね。
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おおたかの森小・中学校、おおたかの森子ども図書館です。
緩やかな曲面を描いたスラブが庇となっており、メガストラクチャーながら柔らかみある外観です。
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図面を見たわけではないので定かではありませんが、フラットスラブ構造みたいですね。
フラットスラブ構造は梁が無いので、開放的な空間にしやすく、子供を育てるための施設ですから、やはり窮屈な空間よりもこのような開放的な空間が望まれます。
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おおたかの森小・中学校、おおたかの森子ども図書館から西側にも新興住宅街が広がります。
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小公園も整備されています。
新興住宅街なので休日や夕方は子供連れのファミリーが多く訪れているものかと思います。
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つくばエクスプレス線北側にも農地が広がっていますが、フェンスや塀が整備されており外構がしっかりしているため、田舎っぽさは感じませんでした。
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●流山おおたかの森駅
つくばエクスプレスと東武野田線の駅で、2005年8月に開業した新しい駅です。
東武野田線の乗降客数は53,422人、つくばエクスプレスの乗降客数は66,270人となっており、朝夕は乗り換え客で人の往来が激しくなっています。
写真はつくばエクスプレスの駅で、ホームドア完備、巨大な屋根に覆われた高架駅舎です。
列車が到着すると、かわいらしい発車メロディが流れ、乗り降りする人の多さと共に都会感が出ていました。
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東武野田線とつくばエクスプレスとの間の連絡通路はこのような膜天井があります。
光を通す半透過型の天井で、省エネ効果も期待されます。
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次回は時間のある時に商業施設や公園のある本命、駅南側の都市景観についてまとめますが、多忙なため少し期間が空くかもしれません。

整理番号 都市景観 No.13 流山おおたかの森 都市景観1
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