愛知県東海市 太田川周辺のまちづくり東側

  •   05, 2016 07:43
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第一段の二記事目は前回の愛知県東海市太田川まちづくりの続きです。
今回は太田川駅東側をまとめます。
大田川駅東側は「ナンキンハゼの森」と称された駅前広場、そしてそこから東側へと続く50m幅員の歩行者専用道路である「どんでん広場」など歩行者を優先にした東西軸が整備された街並みが特徴的です。
どんでん広場にはタイムカプセルが埋められていたり、ニルフェルの泉と呼ばれる泉や樹高8mのケヤキ並木、広々とした芝生広場が整備されて非常に美しく、まちの拠点ともなる公園となっています。





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■概要
・名称:知多都市計画事業 東海太田川駅周辺土地区画整理事業
・所在地:愛知県東海市大田町
・施行期間:1992年-2020年
・施行面積:64.3ha
・主な事業内容:都市計画道路(駅前広場を含む)の整備、区画道路の整備、特殊道路の整備、公園の整備、水路の整備、宅地の整備及び上記整備に伴う建物移転
(2015年10月撮影)


▲参考、引用
東海市 土地区画整理事業
大田川駅前どんでん広場 平成25 年度 都市公園コンクール設計部門(小規模)国土交通大臣賞 岡田 憲久
矢作地所 プロジェクトVol.1 太田川駅周辺整備事業
愛知県東海市 太田川駅西地区 - 国土交通省




駅改札口につながる自由通路から出るとバスロータリーとナンキンハゼの森があります。
ちなみに名鉄名古屋駅から特急で最短15分、中部国際空港駅から特急で19分と交通利便性にも優れ、星ヶ丘や八事などブランド志向のまちと同じようなアクセス容易性となっています。
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太田川駅東側の「ナンキンハゼの森」です。
現在はまだ小さな樹木ですが、ナンキンハゼは樹高6m程度まで育つとされており、さらにムクドリなどの鳥が実を食べに来るので小鳥のさえずりなどもそのうち聞こえてきそうですね。
20数年後、本当に自然の森の様になってそうですね。
ちなみに写真真ん中のマンションは「バンベール太田川」(14階建て、総戸数130戸)という大規模マンションです。
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駅前広場の北側は名鉄バスの停車するバス停留所になっていますが、南側は車寄せロータリーとなっています。
駅から遠方に住んでいる人は自家用車で駅まで来て、電車で通勤通学になると思いますが、その際に送り迎えするための停車場が必要になるので整備されました。
バス停と別にすることでバスが渋滞に巻き込まれて遅延するのを防ぐ効果があります。
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太田川駅南東側に整備されたスクランブル交差点です。
一度に斜めに横断できるので歩行者動線としては使いやすい交差点となっています。
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太田川駅から見た駅東側の複合施設「ソラト太田川」です。
1階には中核店舗となるにぎわい市場マルス太田川店をはじめ、コンビニやドラッグストア、2階には予備校や飲食店、3階は市民交流センターや子育てセンターが入っています。
ソラト太田川は駅東側の拠点となる商業施設で2011年4月にオープンし、風力発電やドライミストなど環境対策にも力を入れています。
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太田川駅を出て北東方向へ進むと商業ビルが数棟あり、このような東京郊外にもありそうな広告の目立つ建物が建っています。
郊外の駅前は賑わいや雑多感が雰囲気を出すと思うので、駅前であればこういったビルもありだと思います。
ちなみにここの街路の幅と建物の高さの比率(D/H)は約1:3となっており、都市型の比率となっています。
D/Hが1:1の場合、ヒューマンスケールで圧迫感も解放感もない街並みになりますが、鉄道高架横ということでこのような比率で建てても違和感がありませんでした。
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通り沿いに歩道を東へ進むと少し古めの雑居ビルや住宅なども見られます。
車道は2車線ですが歩道幅は最大約6mとなっており、街路樹や花壇などを置いてもかなりゆとりのある歩行空間が確保されていました。
また、既存建築物ともうまく接続され、違和感ない都市景観が形成されています。
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どんでん広場東端を南北に通っている道路です。
こちらも歩道が広く、タイル貼りで美しく整備されています。
新たにアパートや新興住宅が建設され、工業都市のイメージの強い東海市でも名古屋郊外で人気の長久手や尾張旭のような街並みとなっています。
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どんでん広場東端から東側を見た様子です。
まだ整備されていませんが、ここから約300m程度、歩行者専用道路が設けられる計画だそうです。
都市計画図を見たところ、周囲は戸建て住宅街になりそうですね。
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反対側、西側を見ると太田川駅と駅西側のローレルタワー太田川駅前が聳え立ちます。
手前側、どんでん広場には50m×30mの広大な芝生広場が整備され、両サイドには樹高8mのケヤキ並木が植えられています。
ここのD/Hは2.78:1となっており、非常に開放的な空間となっています。
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どんでん広場は幅員50m歩道の中心を山車の鉄の車輪が通っても支障の無いよう石舗装となっており、インド産の波模様が美しい緑がかった花崗岩が敷かれています。両脇はコンクリート平板で 透水性と非透水性を交互に並べ質感の違いでストライプ文様を出しているようです。
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どんでん広場の駅側にはスモールガーデン「ニルフェルの泉」があり、ちょっとした茂みがあります。
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「ニルフェルの泉」です。
東海市の姉妹都市であるトルコ共和国ブルサ市ニルフェル区にちなんで使用した大理石はブルサ産の「ブルサ・ ローズ」です。
絵が描かれたタイルはトルコのイズニック・タイルでニルフェルはトルコ語で睡蓮を意味するため、制作したトルコのイズニック財団が睡蓮の図柄をデザインしたそうです。
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広場には噴水も設置されており、夏には水遊びをする子供たちで賑わっているようです。
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石材を加工して造られたどんでん広場の案内図です。
こうした案内板やタイムカプセル、ベンチ、様々な樹木などのストリートファニチャーが数多くあり、歩いていてとても楽しいまちでした。
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東海市の土地区画整理事業の頁から拝借したどんでん広場の全体平面図です。
太田川まちづくり





最後にお約束の手書きマップです。
歩行者動線がはっきりしているまちづくりだと感じました。
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※右上のD/Hは2.77の誤りです。


○まちづくり・都市景観 No.2 太田川まちづくり東側

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