現在の方針としては交通結節性の高い豊田市北部地域の主要な拠点として、身近な自然環境の保全に配慮しながら市街化区域の見直しにより、八草駅を中心に商業・公共公益施設など各種都市機能をコンパクトに集約した良好な住宅地の形成を目指すものとされています。
◆参考資料、引用元
・豊田市資料 八草地区周辺整備に関する取組状況(豊田市)
・建通新聞 豊田市 八草地区まちづくり計画
・豊田市の取り組み状況 産業集積用地の整備に向けた検討
・豊田三好地方拠点都市地域基本計画(改訂版)
・愛知万博における 会場地計画の変遷(前編)
・中部圏基本開発整備計画(第4次)
拝借した計画図です。
新たな街の核となる予定の八草駅です。
愛知環状鉄道とリニモ(東部丘陵線)が接続する駅で、愛・地球博時には万博八草駅として万博会場への玄関口としての役割を果たした駅でもあります。
一日平均乗降客数は愛環5,061人/日、リニモ6,412人/日で2路線を合計した値は11,473人/日となっており、愛環はリニモ開業前の約5倍ほどにまで増加し、そこそこの人の流れがあります。
交通アクセスは鉄道のみならず猿投グリーンロードや名古屋瀬戸道路などもあり、大型トラックなども通行可能なため、研究開発拠点や物流施設などの誘致も容易かもしれません。
まちづくりが行われる範囲に含まれる八草駅東側です。現在は山林とアパートが数棟あります。
商業・公共公益施設など各種都市機能をコンパクトに集約した良好な住宅地が形成される計画です。
八草駅はリニモ沿線や愛環沿線の大学生が乗換で利用するため、若者向けファッションストアや気軽に昼食や夕食が取れるファーストフード店、ファミレスが入る駅直結型商業施設があると良いですね。
グリーンロード八草IC付近から愛知工業大学方面へ下る坂です。
現在は何もありませんが、周辺の山林を切り開き、産業や研究拠点の誘導を行う計画となっています。
海上の森に隣接する地域ですが、直接開発を反対するのではなく、鳥や虫などと共存できるように建物は壁面緑化や屋上緑化を積極的に取り入れ、開発ができると良いですね。
この田んぼの広がる場所もまちづくりエリアに含まれます。
写真を見るとどこか山奥の集落のような雰囲気ですが、背後には約6,500名ほどの学生が通う愛知工業大学があるため、付近の田舎道を空きコマ学生?が散歩していて不思議な光景でした。
田んぼの南側は山林と畑、荒れ地があります。
八草駅周辺です。
現在はコンビニと中古車店が目立ち、住宅が点在するだけで何もありません。
リニモ八草駅から見た愛知工業大学です。
元々、2005年に行われた愛・地球博は八草に隣接する瀬戸市海上の森で行われている計画で、計画通りであれば八草駅周辺は既に研究施設などが集まる「あいち学術研究開発ゾーン構想」の中核を担う都市として研究所やビル、マンションが建ち並んでいる予定でした。
最後はリニモ八草駅から南側を見た様子です。
自然と調和していて、駅を中心とした歩ける、歩きやすいコンパクトなまちになると良いですね。
個人的には新たなまちづくりと並行して、愛知県には県立高校の学区制度の見直しを・・・と思います。愛知県の県立高校は尾張と三河の2つの学区に分かれており、刈谷や知立、日進の一部地域を除き、学区外への通学は不可能となっているためです。
この八草は隣接する瀬戸市(尾張)と豊田市(三河)のほぼ境界でありながら学区は三河で、学区内の県立豊田高校へ通うよりも学区外の県立瀬戸西高校へ通うほうが近くなります。ちなみにこれら2つよりも近い県立高校はありません。
整理番号 土地区画整理0008-01